作品紹介」カテゴリーアーカイブ

もったいないとブックカバー

床革でつくったブックカバー。

キチジツの看板商品「Paka-pen」を作る際、同じ大きさの漉き床がたくさんでます。
Paka-penにはミネルバリスシオというイタリア産の革をつかっているのですが、これが床面まで美しく丁寧に作られた革なのです。
微妙な色むらと光沢感があり銀面とはまた違った魅力をもっています。
そのまま捨ててしまうには忍びなく、ついついストックしてしまいます。

ある程度たまってくると、その床革を接ぎ合せてブックカバーをつくります。

適度な厚みで床革ならではのしなやかさと手触り。
軽くて滑りにくく、ブックカバーにはばっちりです。

工房には他にも「ついもったいなくて」や「なんかいい」で取っておいたものが、素材やジャンルごとに分類されてたくさん保管されています。
革や金属の端材はもちろん、骨董市で集めた取っ手、分解した機械の部品、ネジ、いい紙 etc.etc…
古いものは小学校時代から蒐集してきたいろいろな「いいもの」です。
あたらしく必要な工具があるときも、大抵あるものを組み合わせて作り出せるほどです。

近頃、集積されたたくさんのものが新しい結びつきを生み出し、ひとつひとつの知識が膨大に結びついてひとつの体系ができるように、あたらしい意味を持ち始めた感触があります。
その集積のドリップが、キチジツのものづくりなのだと思います。

そんな言い訳をしつつ、今日もまた「いいもの」を蓄積していきます。

 

今週末は 灯しびとの集い です。

 

数日後に迫るイベントに向けて、あれこれ製作中です。

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キチジツのペンケースやメガネケースで採用している、ドクターバッグのような、あのパカッと開く口を作るのに欠かせないのがこの口金。

アルミ棒を一本一本、切って、穴をあけて、革を傷つけないよう面取りをしてゆきます。

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出番待ちのパーツたち。

裁断したパーツの断面は切りっぱなしではなく、エッジを落として丸みをつけます。

革の裏面や断面には仕上げ剤を塗りこみ毛羽立ちを抑える処理をし、せっせと布で磨いていきます。
磨かれた革は濃い色となり、艶が生まれ良い表情に

ベルトパーツの場合はさらに耐久性を求めて、断面に蜜蝋を溶かしこみ、なじませてあります。

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今回新たにつくった新色のピンクをちらり。

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こちらは制作中の新作の一部。

どことなくアンティークっぽい佇まいの、革製リングケースです。

 

当日は他にも新作が登場予定。

ぜひお立ち寄りくださいませ。

 

灯しびとの集い

日時:2015年11月14日(土)・15日(日) 10:00~16:00
場所:大仙公園 催し会場 (大阪府堺市)
入場料:無料

>>「灯しびとの集い」のホームページはこちら

OriOriさんへ納品に行ってきました

大阪の谷町六丁目のギャラリーショップOriOriさんにて、キチジツの商品を委託販売させていただいています。

ご紹介が前後しましたが、じつはキチジツの作品をいちばん古くから扱ってくださっているのがOriOriさんなのです!

こちらでは、一本の針金を継ぎ足すことなく ぐるぐると巻きつけて一筆書きでつくった ヤモリのオブジェ と、針金と羊毛でできた ひつじのオブジェ を置いていただいています。

今回はひつじのオブジェの納品に行ってきました。

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OriOriさんの店主であり染織作家である洲崎英美さんは、原毛を手紡ぎし、手織りで作品を作っておられます。

工房を併設したお店には、ご自身の作品や、さまざまなジャンルの作家さんの作品が並んでいます。

 

キチジツの ひつじのオブジェ は、OriOriさんの「針金と羊毛の組み合わせで、ひつじがつくれないかなあ?」からうまれました。

羊毛という素材が身近な方ならではの発想ですね。

 

神戸元町 「TuKuRu-ツクル-」 さんにて

神戸元町六丁目商店街の「TuKuRu-ツクル-」さんにて、キチジツの商品を委託販売させていただくことになりました。 というか、もう置いていただいています!

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革製品は、ペンケース、メガネケース、カードケース、キーホルダー、ペンキャップを。
アクセサリーは、シルバー製カンテラネックレスの炭鉱モチーフ、鉄道灯モチーフをそれぞれ。
それから、針金と羊毛でできたひつじのオブジェもございます。

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元町六丁目商店街(通称、モトロクというそう)では、平成24年から「神戸クラフツアーケード」というイベントで作家さんの作品販売を行っておられました。

イベントの時以外でも作品の販売をしてほしい…といったお客様の声と、常設店が欲しい…という作り手の声から、ものづくりをされる方たちの発信拠点として、今月20日にTuKuRuさんができました。

このTuKuRuさんは、空き店舗をDIYで生まれ変わらせたお店で、オープンに向けて壁に漆喰を塗ったり、床をアンティーク調のフローリングに替えたりするワークショップイベントも行われていたそう!

改装のようすは「フェリシモ女子DIY部」さんのブログで見られます。
≫フェリシモ女子DIY部さんのblogはこちら

 

お近くの方、神戸へ出かけるご予定のある方は、ぜひ足をお運びくださいませ。
(※2014年の営業は、12月29日まで。 年明けは1月2日からの営業です。)

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「TuKuRu」
場所:神戸市 元町商店街6丁目の中ほどにあります
■JR三ノ宮・元町駅から  元町商店街(南京町の隣)を1丁目から進んで行き6丁目へ。
■JR神戸駅から  入り口が元町商店街6丁目となります。
≫TuKuRuさんのfacebookはこちら
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ところでキチジツも、工房のとなりの部屋に、実際に商品を手に取って見ていただいたり、オーダーのご相談をお受けするための小さな店舗スペースを整える計画を立てているのですが・・・

いよいよ年明けから本腰いれて進めたいところです。